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2004.07.03

邂逅

ふっと思いつくのは、YMO晩期のアルバム 「浮気なぼくら」 に収録された楽曲。

ひとまず VAIO Pocket には、手元のデータをがさがさと転送して電車での移動時とかに使っている。
今日はそんなデータの一つ、アルバム 「UC YMO」 に入っていた一曲がなんとなく耳に残ってしまった。
生まれ変わった新しい自分に出会い、過去の自分に別れを告げるといった歌詞なのだけども、タイトルとも合わせて、なんとなくレイ・ブラッドベリの連作短編集 「火星年代記」 を連想してしまった。

ロケットの夏から始まる火星の開拓と先住生命との出会い。
その中で薄明の中での出会いを描いた一編があった。
初めて読んだとき、その切ない光景におもわずしんみりとしてしまった記憶がある。
それは、その何年が後、まだ郷里がいた頃にオンエアされた、アメリカあたりの制作によるテレビ・ドラマ版でも再現されていた。
「火星年代記」 には、全編を通してテクノロジーへと現代文明に対する憧れ、そしてそれと同居する過剰な「力」への懐疑の視線、それと同時に人間としての生命への畏怖が感じられるのだけども、素直に感傷的な気分に浸れるのが、かつて栄えていた文明との邂逅を描いた一編だった。

ブラッドベリの描く火星開拓は、先住民族を制圧し、いったんは栄華を極めるがやがて文明は潰え、最後に登場する一家の姿に新しい火星人の営みが受け継がれることを示唆して終わる。
100万年ピクニック。
どこまでも続く生命の営み。決して否定的なだけではないブラッドベリの思いがうかがい知れる。

それで、この火星年代記のドラマ、もう一度観てみたいと思ってるのだけども、果たして叶うのかどうか……。

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